40代からの認知症予防

40代から始めたい認知症予防の5つの生活習慣

高齢化社会に突入している日本の将来は、若者と高齢者の人数が逆転すると言われており、十分な介護を受けることができない可能性も高くなっています。
こうしたことから、自分が歳を取っても人に頼らず生活できるよう健康な身体づくりが求められています。

認知症予防というと50代後半~60代になってから考える方が多いですが、予防はもっと早い40代くらいから始めていくのが理想とされています。
しかし、40代というと「自分はまだまだ若い」と思っている人が多いため、どのような予防をしていけば良いのか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、40代から始める「認知症予防のために気を付けたい5つの生活習慣」について、詳しくご紹介していきます。

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認知症の発症や症状の進行の原因には生活習慣病が大きく関わっていることをご存知でしょうか?
生活習慣病とは、脂質や糖質の多い食事を好んで食べたり、運動不足、過度の飲酒、喫煙などを続けることにより引き起こされる病気で、代表的なものとしては高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満(メタボリックシンドローム)などがあります。
これら生活習慣病は脳の機能を低下させる可能性が非常に高く、認知症の約6割を占めるとも言われるアルツハイマー型認知症の発症を高めてしまうのです。

認知症(アルツハイマー型認知症)を予防するためには、脳の機能を健康に保ち、記憶力の低下に努めることが大切であり、そのためには日頃の生活習慣を一度見直すことがとても重要です。

40代になると徐々に体の機能が低下してくるため、今までは簡単に出来ていたことが少し手間取ったり、体力の衰えなども感じる年齢となってきます。
ですが、この時期から認知症予防を意識して生活すれば、将来誰の助けも借りず、健康で快適な暮らしを送ることができるようになります。


日頃の生活習慣で気を付けたいポイントは5つあります。

1.食習慣

アルツハイマー型認知症のリスクを軽減させるために開発された食事があり、それがマインド食(MIND食)と呼ばれるものです。マインド食は、イタリアなどの地中海式の食事と高血圧症を予防する食事を組み合わせた食事法です。

マインド食では、ビタミンEやβカロテンなどを多く含む野菜やビタミンCを多く含む果物(特にベリー類)を積極的に摂取するようにし、穀物は玄米や全粒粉などの低カロリーなものに変えます。
また、肉より魚(特に青魚)、肉を摂取するときには鶏肉、大豆食品、オリーブオイルなどを使ってバランスの良い食事に心掛けます。

更にマインド食では、アルコールはポリフェノールを多く含む赤ワインを飲むようにし、パンやお菓子、バター・チーズなどの乳製品、揚げ物などは避けるようにします。

2.運動習慣

運動は新陳代謝を良くするので、糖や脂肪の分解を促進させダイエット効果が得られます。
また、脳の機能を活性化させる働きもあるため、認知症の予防にも効果的です。

効果的な運動としては、ジョギングなどの簡単な有酸素運動でも十分に効果を得ることができます。
40代はまだまだ働き盛りですから、毎日運動を行うとなると逆に体に負担をかける可能性もあります。
ですので、1週間に3日以上続けることを目標に行いましょう。

運動は継続していくことがとても重要です。
春や秋の長雨や冬の降雪で外での運動が行えない場合には、国立長寿医療研究センターが認知症予防のために開発したエクササイズ「コグニサイズ」を行うと良いでしょう。
このエクササイズは、頭と体を同時に使った脳の活性化運動で、脳機能の向上にとても効果的です。

3.対人接触

会話をすることは脳の働きにとても有効であり、特に家族以外の人との会話は、脳の機能をとても使うため脳が活性化し認知症予防に最適です。
対人接触と認知症との関係を調査したデータによると、家族以外の人との会話が週に1回未満の人は、1回以上の人より要介護や認知症の危険性が高まるという結果が出ています。

4.知的行動習慣

趣味がある人は様々なことに好奇心を持つ傾向にあり、その好奇心を満たすことを行っていると認知症を発症する可能性が低くなることが分かっています。
そのため、自分が興味を持つことをより積極的に行って、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

効果的な趣味としては、アート作品の制作や鑑賞、旅行、スポーツ、釣りなど、自分が楽しいと思うことならそれを定期的に楽しみましょう。

5.睡眠習慣

アルツハイマー型認知症を引き起こす原因の一つに、アミロイドβと呼ばれるタンパク質の一種が脳内に蓄積されることで発症すると言われています。
このアミロイドβは、睡眠中に減少することが分かっています。
従って、十分な睡眠時間を取ることで毎日スッキリと目覚められ、アミロイドβを脳内に蓄積させないようにすることができます。

40代からこの5つのポイントを意識することによって、将来認知症を予防することができ、健康で楽しく暮らすことがでるでしょう。